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2024/02
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My Unpopular Tutorial
新3年生の卒論指導ゼミ希望調査結果が判明した。私のゼミは、今年度に引き続いて、第1志望者0だった。

第1志望:0
第2志望:0
第3志望:2
第4志望:3

学生たちの志望理由を読んでみると、nativeの先生の人気が高いことから、「英語で授業をすること」や「英語で卒論を書くこと」が不人気な理由ではない。どの学生も確かな理由を持ってそれぞれのゼミを志望している。

1、2年次に私の授業を受けていた学生たちでさえ、私のゼミに興味を示さないのは、やはり私の授業やキャラに魅力がないからとしか思えない。演習、講義に卒論指導--どれも一生懸命しているのだが・・・・・・。やはり、私の教育目標と学生の要望との間に乖離があるということか。

ちなみに過去のゼミ生数は、年度毎に次の通り。

2020:12
2021:2
2022:4
2023:0

第3志望や第4志望で回されてきても、本人のためによくないので、(負担の差異が出ることは同僚として申し訳ないが)できるだけ第1志望にしたゼミで受け入れてもらいたいと思う。

英文学のおもしろさと同時に学問の厳しさを伝えるよう、授業も卒論指導も真面目に誠実に行っている。「英文学史」に関する限り受講生による授業評価は悪くない。経験上、指導生が多い年もあれば、少ない年もある。さすがに、2年連続0というのは初めての経験なので、負担が多くなる同僚に申し訳ないという気持ちは強い。

しかし、このゼミ紹介で学生が集まらないのなら、仕方がない。似合わないことをしても、かえって自分を見失うだけ。指導生の多寡は余り気にせず、虚心坦懐に英文学の魅力を伝える授業を続けていこう。

20240205 Snow in Tokyo
(Snow in Tokyo, 5 Feb 2024)
Bloom Where God Has Planted You.

日本の主立った大学の英文科は、所属教員、学生、卒業生の研究や親睦を目的とする「○○大学英文学会」を大概組織している。私の前任校も例外ではなかった。ただ、教員にかかる負担の大きさ、学生の会費納入率の低さ、投稿論文の少なさ等の問題があり、運営は容易くなかった。事実、愛媛大学英文学会は発足後数年で休会になった。熊本大学英文学会は2024年で創立67年を迎えるが、機関誌の年次発行が難しくなり、数年前から隔年発行になっている。

じつは、会計担当者として、苦い思い出がある。年会費は学部生1,000円、院生2,000円、卒業生3,000円、教員4,000円だったが、学部生と卒業生の会費納入率が極端に低かった。1学年15人前後いた学部生に、会費を納めてくれるよう毎年頼んだが、払う人は1~2割、0人の年もあった。このままでは運営がたちいかなくなると、卒業時に一括して10,000円払うことで以後の卒業生会費を免除する制度も導入していたが、払って行く人は数年に1人。会費納入を依頼する私と、非協力的な学生たちとの間で、険悪な雰囲気になることも少なくなかった(「自分たちが学ぶ英文研のために年1,000円が払えないのか!」という無念さを口にするのを何度こらえたことか)。

卒業式後謝恩会を開いてくれる学年もあったが、言わば「取税人」の私がいては座がしらけると思い、次第に出席を控えるようになった。総会員は約
1,400人いたが、会費納入率は15%に満たなかった。会費は主に機関誌『熊本大学英語英文学』とNewsletter「英文学だより」の発行と郵送費に当てられた。振り返るに、学生たちに専攻に対する愛着がないことが、このような事態を招いていたように思う。完璧ではなかったかもしれないが、精一杯学生教育に当たった身としては、辛い現実だった。

翻って、本学英文学会では、学部生1,000円、院生2,000円、教員と校友3,000円の年会費で、学生の納入率は70%を越えるという。上述した試練を体験してきた身には驚きだ。学部生の場合、4年分4,000円と終身会費3,000円、計7,000円を入学時に徴収するという方法が奏功しているのか。あるいは、私立大学特有の愛校心が作用しているのか。いずれにせよ、伝統ある文学部で学ぶ英文コースの学生たちには、英文学会の存在意義に思いを馳せてもらい、納入率100%になるよう、会の運営に協力を賜りたい。機関誌には、学術論文だけでなく、卒論指導ゼミの様子や英文コースの年間活動報告なども掲載されている。また、年次総会では、研究発表や卒業生による就活や職場に関する報告会も拝聴できる。

非協力的な学生の中には、不本意ながら本学に入学した人が少なからずいるかもしれない。4年間を腐った気持ちのまま非生産的な生活をして過ごすか、将来の飛躍のために自己修練を続けるか。言っておくが、教員スタッフの質ではけっして他大学に引けを取らない。「置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。咲けない時は、根を下へ下へと降ろしましょう」(渡辺和子)。

20231217 Japan National Stadium
(Japan National Stadium, Shinjuku, Tokyo, 17 Dec 2023)

My Tutorial Policy

本学英文コースでは3年次から卒論指導に入る。昨日、新3年生のためのガイダンスが行われた。下記は私のゼミ紹介。昨年は誰も志願者がなかった。


□ゼミ概要
英語で学術論文を書く際の基本を実践を通して学びます。自分で選んだテキストについて、英語でエッセイを書き、それに基づいて英語でプレゼンします。エッセイは添削後返却し、Zoomfeedbackします。同時に、書式の基本をMLA様式で学びます。1期、2期を通して、これを繰り返し、知識を定着させます。 

ゼミ履修についての注意点
英語力改善のため、授業は英語で行います。初めは自信がなくても、徐々に慣れていけばいいので、心配無用。わたしも基本的な英語しか話しません。 

卒論指導分野
英国小説、英文学、人文情報学(文学作品の科学的分析) 

卒論指導についての注意点
卒論は英語で執筆します。作品を原書で読み、批評書を渉猟し、作品解釈を行い、それを英語で表現するには、それなりの覚悟と向上心と努力が必要です。けれども、それを成し遂げたときの充実感は、達成した者にしかわからない。その感動を伝えたい。それは生涯の誇りとなることでしょう。みなさんには偏差値上位大学に負けないだけの英語力と英文学に関する知識を身につけて卒業してもらいたいと、私は心から願っており、論文指導もその観点から行っています。


20231226 Mt Fuji in Snow
(Mt Fuji in Snow, 26 Dec 2023)
Seminar on a Christmas Day
きょう5限目の英国小説を読破する演習。完読する回だったが、8名中、参加者2名。クリスマスだからと思われる。他大学でも同様だろうか。

孤独に耐えていた学生時代の私は、間違いなく授業に参加する方のタイプだ。

20231211 Santa, Stop Here!
(”Santa, Stop Here!" On My Way to School, 11 Dec 2023)
Supervisor's Responsibility
卒論や修論の提出締切が年明けすぐとあって、毎年年末は一年でもっとも忙しい時期になる。

自分の学生時代は、論文は自分で書くのが当たり前だったので、論文指導を受けることはほとんどなかったが、昨今は、そういう方針では怠慢教員と批判されるので、自分の指導生には分け隔てなく誠実に対応するよう心がけている。

担当教員によって指導方針があるし、学生との相性もあるので、どういうやり方が一番いいとは一概には言えない。

私の場合は、英文学研究の本場英国で受けた教育や苦い体験に基づき、①作品やアプローチは各人の好きなように選ばせ、②ひと月に一度のペースでessayを提出してもらい、③それについてonline feedbackを行い、④英語で学術論文を書く際の国際的な約束事を守っているかどうか、論の展開に矛盾はないか、剽窃を犯してはいないかなどについてチェックする。

学生の反応は様々で、それを素直に聞き入れてくれる人もいれば、そうでない人もいる。後者は「日本の大学で提出する卒論に、国際的な基準など必要なのか」という考えなのだろう。そういう学生には、もう何も言わない。自分の長年の経験からよかれと思ってしていることを受け入れてもらえないのなら、そもそも目標とするものが違うと思う。

自分の指導生には、偏差値上位大学に負けないだけの英語力と英文学に関する知識を身につけて卒業してもらいたいと、私は心から願っておりいつもその観点から論文指導は行っている。学生たちから「厳しい」教員と思われていて、評判が芳しくないことは承知しているが、この方針を変えるつもりはない。

Mt Fuji, 4 Jan. 2023
(Mt Fuji, 4 Jan. 2023)
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Tat

Author:Tat
在京私大に勤める英文学専攻教員です。

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